みなさま おはようございます。
本日は中国ドラマファンのみなさまにぜひご覧いただきたいと思う映画をご紹介します。「紅夢(原題:大紅灯篭高高掛)」は汀羅が今まで何度も繰り返し見ている作品で、振り返ってみるとこの映画を見た時の衝撃が後々の汀羅の中国ドラマ好きや中国語学習・留学へとつながった原点なんじゃないかと思います。
なんて美しく恐ろしいの!😲💓
昔の中国映画は今流行りの中国テレビドラマの原型であると汀羅は考えています。現在放送されている数々の中国ドラマの制作に関わる人たちはチャン・イーモウやチェン・カイコーなど巨匠と言われる監督の映画を見て育ち学んできたはずなのです。
「紅夢(こうむ)」は1991年に公開された昔の映画ということで中劇迷汀羅組のみなさまはなかなか見る機会がないと思うのですが、このストーリーでリメイクドラマを制作してほしい!と願うぐらいに面白く引き込まれる作品です。それでは一緒に見ていきましょう~♥
「紅夢」あらすじ
「紅夢(こうむ)」は1991年に公開された映画でチャン・イーモウ監督、コン・リー主演の名作です。数々の映画賞を受賞している超有名作品です。1920年という清朝と民国の混じった複雑な時代。富豪の陳家の一夫多妻を描いた物語です。
宮廷モノではありませんが内容はほぼ紫禁城の後宮と同じです。富豪の主人は4人の妻を次々と迎えもちろんその女達はバトルを繰り広げます。女性たちは日々紫禁城の宮廷のような厳しい規則の中で暮らします。
正妻の「大太太(ダータイタイ)」は老女、2番目の妻「二太太(アルタイタイ)」は表では優しいですが一番の悪人、3番目の妻「三太太(サンタイタイ)」は芝居好きで派手な女性。医者と恋仲になり殺害されます。そして主人公は4番目の新しい妻として迎えられたコン・リーが演じる「四太太(スータイタイ)」です。
四太太は19歳で父の死により継母により金持ちの陳家に嫁ぐことになります。二太太や主人の愛人である下女から恨まれ悶々とした日々を屋敷で過ごします。ある日酒に酔った四太太は三太太の不倫を暴露しそれにより三太太は処刑され四太太が病み正気を失ったところでまた主人は新しい妻を迎え物語は終了します。
■youtube「大红灯笼高高挂」:https://www.youtube.com/watch?v=qWtAK_YCrTw
陳家の残酷な規則
- 部屋の前に妻全員が立ち主人が今夜どの妻と寝るか発表を聞く
- 主人に所望される時だけ提灯の明かりがつく
- 主人に所望された時だけ足裏マッサージしてもらえる
- その最中は明かりは絶対消さない
- 主人に所望された女が好きなおかずを注文できる
- 妊娠するとずっと提灯の明かりをつけてもらえる
- 罰を与えられると提灯に黒いカバーをかけられる
- 主人の命により「死人屋」で処刑されることがある
紫禁城でも皇帝が今夜どの妃のお部屋に行くかと太監に札を渡したりするのですが、この陳家もほぼ同様で今日は誰と一緒に寝るのか全員毎日知らせを聞くのが規則です。足裏マッサージは主人に奉仕するために足を楽にするという目的でやるのですがその音が屋敷中に響き妻たちは複雑な心境になります。
どんどん病む四太太。
この生活、地獄ですよね?!(汗)そして病みですよ。この映画を見てまた思いましたが中国ドラマは逃れられない女性の悲しみを描いていることが多いです。この映画も四太太が三太太の処刑を目撃したことがきっかけで発狂してしまいます。やはり発狂は中国ドラマならではの結末なんでしょうか。
コン・リー主演のおすすめ名作
公開 | 邦題 | 原題 | 監督 |
1987年 | 紅いコーリャン | 红高粱 | チャン・イーモウ |
1990年 | 菊豆 | 菊豆 | チャン・イーモウ |
1990年 | 紅夢 | 大红灯笼高高挂 | チャン・イーモウ |
1993年 | さらば、わが愛 /覇王別姫 | 霸王别姬 | チェン・カイコー |
1994年 | 活きる | 活着 | チャン・イーモウ |
1998年 | 始皇帝暗殺 | 荆轲刺秦王 | チェン・カイコー |
2006年 | 王妃の紋章 | 满城尽带黄金甲 | チャン・イーモウ |
※汀羅の大好きなおすすめ作品を抜粋しています。
チャン・イーモウ監督、チェン・カイコー監督×コン・リー主演作品はもう全部が超おすすめです!どの映画にも汀羅はものすごく思い入れがあります。中国語学習に活用してきました。「满城尽带黄金甲」のジェイ・チョウの主題歌は汀羅の台湾テーマ曲です!(笑)
♥まとめ
日々おしゃれで可愛くて面白い中国ドラマを楽しいでいる我々なのですが、その原型となっているは巨匠と呼ばれる監督が制作した映画だと思っています。素晴らしい作品ばかりで今見ても最高におもしろいストーリーです。ぜひみなさまにもご覧いただきたいと思います!