みなさま こんばんは。
ここ最近ネットはほぼ百度たまにGoogleという現状に我に返った汀羅です。微博に埋め込み機能があったらどんなにいいかと思っています。いつか微博もinstagramみたいに便利に使える日が来たら嬉しいです。先日とても興味深い于正氏のインスタ投稿を見つけましたのでご紹介したいと思います。👇💓
こちらがその投稿。アカウントは于正氏のものです。中国はインスタ文化が日本みたいにないので有名人でもアカウントがなかったり更新していない方が多いのですが、于正氏はアカウントがあり微博のように頻繁ではないですがちょくちょく更新されていてフォロー必須アカウントです。
于正氏インスタコメント:日本人が〈延禧攻略〉を〈瓔珞(エイラク)~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~〉に変えてる。マジで?
中国語でこのようなコメントが書かれていました。画像は日本版のプロモーション用のもののようです。この于正氏の投稿・コメントに対し中国網友のみなさまも「マジ?」「本当だ!」「超うける!」「なんで于正先生が知らないの?」「事前に許可を取らないの?」など中文でコメントを返信されています。
日本と中国、この温度差ですよ。💧
中国のみなさまからするとかなりの違和感があるのでしょう。でもその理由はやはり日本語と中国語の違いと文化の違いだと思うんです!海外ドラマの邦題をどのように決定しているのかということは汀羅にはわからないのですが、このコメントを見る限り于正氏は日本のタイトルを知らずにドン引いていることがわかります。
于正氏の会社はデカイ企業なのでこのようなことは于正氏の知る所ではない可能性もあります。そもそもドラマ瓔珞は世界90カ国に放送権利を売ったと言われているのでそのすべての海外タイトルを把握しているということもないと思いますし。このインスタ投稿からいろいろな事を考えてしまいましたので語りたいと思います!
♥中国原題「延禧攻略」の意味
ドラマ「瓔珞(エイラク)」の中国原題は「延禧攻略(イェンシィゴンルェ)」です。インスタの返信コメントの中にも「中国は4文字なんですけど(笑)」というコメントがありました。中国ドラマの邦題は基本めちゃめちゃ長くなることが多いです。「延禧宮(イェンシィゴン)」は瓔珞の寝宮の名前であり屋号のような意味があります。
「攻略(ゴンルエ)」は中国語で攻めて打ち勝つ、策略などの意味で延禧宮(瓔珞)の策略とか戦略とかそういったものかと汀羅は解釈しています。「宮gōng」と「攻gōng」をかけたのかなとかも思うのですがはっきりしたことはわかりません。「延禧攻略」の意味が日本ではわかりにくいため邦題が説明文のようになったのだと思います。
♥中国原題と日本邦題を比較
中国オリジナルタイトル | 日本語タイトル |
延禧攻略 | 瓔珞(エイラク)~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~ |
金枝玉叶 | 金枝玉葉 ~新たな王妃となりし者~ |
唐传 | 大唐見聞録 皇国への使者 |
甄嬛伝 | 宮廷の諍い女 |
武媚娘传奇 | 武則天 -The Empress- |
芈月传 | ミーユエ 王朝を照らす月 |
皓镧传 | コウラン伝 |
錦繡未央 | 王女未央-BIOU- |
三生三世十里桃花 | 永遠の桃花~三生三世~ |
步步惊心 | 宮廷女官 若曦 |
中国語を勉強していていつも思うのが「1文字の重み」です。中国語では「延禧攻略」ってたった4文字でも意味はわかるんだけど、日本語だとそうはいかないので邦題はものすごく長い文章になってしまうんだと思います。特に古装歴史ドラマは現代劇と違って解釈が難しいというのもあると思います。こう見ると瓔珞はぶっちぎりで長いタイトルですね!
♥中国ではかなり微妙なインスタ文化
中国国内には微博、日本と韓国向けにはインスタ
中国では基本的にインスタグラムは使用できません。グレート・ファイアウォール(中国の検閲システム)の制限がありGoogleなども使用できません。が、中国で香港SIMを利用するなどしてインスタを使う方法などもあるようです。日本だとこんなにメジャーなSNSなのに中国では有名芸能人でもアカウントのない方が多いです。
インスタに投稿されたとしても文章は中国語で読めないので反応が薄いです。ですが微博なら人気の投稿だといいねやコメントが数十万単位で寄せられるので、中国国内向けなら確実に微博に投稿すると思います。于正氏のSNSを見ていると発信したい国によって微博かインスタか使い分けているようです。
今回のこの于正氏の投稿ですが恐らく日本人に向けて発信したかったと思われそのためインスタを使用して投稿されたのだと思います。それで汀羅も反応して記事にしてみました。(笑)先日勃発した新ドラマ「尚食」についての衣装が韓服ではないかという論争も最初は微博で始まりましたが最終的には于正氏は韓国へ向けて発信したいためにインスタに切り替えています。