みなさま こんにちは。
中国ドラマ「コウラン伝」ですが日本版放送ではオープニングの神曲「月出(ユエチュウ)」が盛大にカットされており冒頭の数秒のみが流れます。この曲はドラマ瓔珞の神曲「雪落下的声音」と同様に于正氏が作詞を手掛け作曲は名コンビである「陸虎」が担当しています。
日本版は放送時間の尺の問題があるのだと思うのですが、コウラン伝のオープニング曲は素晴らしい神曲であり加えて映像も大変に美しいものなのですがこれが日本で放送されていないので非常に残念に感じている汀羅です。
この神曲を埋もれさせてはいかん!💨
という勝手な汀羅の情熱を元に本日はコウラン伝オープニング曲「月出」の歌詞解釈をやっていきたいと思います。これは「詞」であり汀羅の意訳が含まれます。解釈は汀羅の個人的考察です。ぜひドラマコウラン伝の視聴とともに「月出」の美しい楽曲の世界もお楽しみください!
■youtube「月出」:https://youtu.be/gpyhQRLAMI8
♥男は呂不韋?それとも異人?
汀羅は異人として歌っているのですが。
月出は男女のデュエットソングです。場面は夜、月の光の下での男女の情を語っています。最後に子どもたちが詩を読んでいる音声が流れますがこの詩がとても重要な意味があり、恐らくこの詩歌「月出皎兮,佼人僚兮。」から于正氏がコウランと異人(もしくは呂不韋?)に当てはめて作詞したのではないかと考えています。
汀羅は最初からこの曲の「男=異人」だって思っていたんですよ。歌詞を見ると男は琴を弾いたり詩を読んだりしています。だから絶対異人であると思いました。異人とコウランの初めての出会いも琴がきっかけでしたよね。異人は事あるごとに琴を弾いています。琴を奏でて離れているコウランに危険を知らせたこともありました!
添い遂げられなかったコウランと呂不韋の愛?
だがしかし、ですよ。ドラマの中で呂不韋とコウランはお互い愛し合っているもののなかなか添い遂げられない。一緒に逃げようと計画するもいつもうまく行かない。もしかするとこっちの「コウランと呂不韋の愛」を語ったものなのか?という見方もできます。ふたりの揺れ動く気持ちが歌詞になってるという見方も当てはまると思う部分もあるのです。
呂不韋がコウランと一緒に逃げようと画策するも逃げられなかったシーンでこの曲が流れます。だから男はやっぱ呂不韋なのか?!ってどっちもアリなのか??ってわからなくなったんですが。(笑)ですが汀羅個人的には「琴」「詩」「月」「静寂」「美」などのポイントからやっぱり男は異人ではないかと思うのですがどうでしょうか。
♥春秋戦国時代の詩歌「月出皎兮,佼人僚兮。」
最後に子どもが読む詩の意味
月出皎兮,佼人僚兮。舒窈纠兮。劳心悄兮。
月出皓兮,佼人懰兮,舒忧受兮。劳心慅兮。
月出照兮,佼人燎兮,舒夭绍兮。劳心惨兮。
※「兮(xi)シー」は詩の語調を整える助字。現代中国語の「 啊」にあたる。
この曲の最後、子供が詩を読んでいるのですがその詩がこちらの詩です。春秋戦国時代の詩で汀羅はこれを元に神曲「月出」が生まれたのではないかと思っています。この詩は月光の下で愛する人が美しく照らし出されている光景を歌っています。「明るく輝く月=美=美女」という解釈は詩の情景で良く使われるパターンです。現代とは全くちがうコウラン伝の春秋戦国時代の世界を想像してください。
あまりにも美しいので不安になる。
月出では男女が「月が出たらあなたに会える、月が隠れてしまったらあなたに会えない」と繰り返し歌っています。これはふたりが今は一緒になれず静かな月光の下で最高に不安で激しく揺れ動いている気持ちを表現しているのではないかと察します。夜に街頭やネオン、車の明るいライトなど何もない時代。月の明かりだけが辺りの様子や木々や愛する人を照らし出しています。
あまりにも美しく愛おしすぎて心がざわつく。この不安な気持ち。月に照らされたあなたの姿(女)があまりにも美しいので私の気持ちは落ち着かない、不安になる。好きすぎてキレイすぎて落ち着かない。これからどうなるのか。こんなに深く好きになってしまっていた自分の気持ちに改めて気がつく。この複雑極まりない気持ちとても理解できます。現代の我々にも通じているでしょう?
♥まとめ
日本放送版では盛大にカットされているオープニング神曲「月出」の歌詞解釈をまとめました。これは汀羅の個人的考察が含まれます。中国語の曲は本当に美しい!と感じることのできる楽曲です。ドラマを制作した于正氏のキャラに対する気持ちを察することもできます。歌詞解釈は中国語学習や中国文化を知ることができる素晴らしい勉強方法だと思っています。ぜひみなさまもご自分の解釈でトライしてみてください。
✏中国語学習をするなら電子辞書「EX-word(エクスワード)」中国語モデルがおすすめです!
〈参照〉こちらが汀羅が約10年愛用している電子辞書「Ex-word(エクスワード)」中国語モデルです!撮影してみた!
最近ではスマホの中国語アプリ辞書を使う方も多いのではと思うのですが汀羅は断然電子辞書派で、こちらの「Ex-word(エクスワード)」中国語モデルはかれこれ約10年愛用しています。中国語学習はもちろん、仕事・旅行・ドラマ、映画視聴・ブログ執筆とあらゆるシーンで手放せない逸品です。
とにかくこのエクスワードがないと汀羅的にはもう不安なので、どこに行くにも持ち歩いてるんですが「スマホアプリで十分でしょう!」という人の気が知れないです。(笑)電子辞書は当然学べる情報量が半端なく出てくる単語や例文、成語などひとつ調べるだけでも大量の情報が目に触れますので本気で中国語学習していく方には必須アイテムです。
〈参照〉タッチペンで操作できますがペンとか指でも実は何でも使える。(笑)台湾語、広東語、上海語もあります。
汀羅はもちろん中国語モデルを使用していてざっと上げただけでも「中日辞典」「日中辞典」「日中大辞典」「現代漢語大詞典」「漢英大詞典」「英漢大詞典」が標準装備で別購入で辞書の追加も可能です。日本語、中国語、英語とマルチに操作して使用できます。
お値段が高いので購入するのに若干躊躇するかもしれないお品ですが汀羅も最初はそうでしたがここまで使えたらものすごく安いものだったと実感しています。恐らく汀羅は一生これ使いますね。(笑)本気で中国語を勉強したい、使いたいと思ったら手に入れるべきアイテムだと思います。