みなさま こんにちは。
清朝中国ドラマが大好物の汀羅です。ドラマ「瓔珞(エイラク)」と「如懿伝(にょいでん)」は2018年ほぼ同時期に中国で公開されどちらも大ヒットとなった作品です。同じ清朝乾隆の後宮が舞台となっておりたくさんの共通人物が登場しているんですが、この両作品は全く違う描かれ方をしている部分も多いです。
邦題が「瓔珞〈エイラク〉~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」と「如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃〜」て、こっからして混乱発生していませんか?💦
ということで本日はどっちの作品で誰が誰なの?歴史上のモデルになった人物は?をわかりやすく整理していきたいと思います。ちなみにこの2作品の制作上の関係性は特にありません。両作品を視聴した汀羅の個人的な感想とともにこの2大清朝ドラマの登場人物を比較します。みなさまのドラマ視聴にお役立ていただけたら嬉しいです!
♥瓔珞と如懿伝の共通登場人物
瓔珞(えいらく) | 如懿伝(にょいでん) | 歴史上の人物 |
愛新覚羅·弘曆 | 愛新覚羅·弘曆 | 清高宗乾隆帝純皇帝 |
魏瓔珞 | 卫嬿婉 | 魏佳氏・孝儀純皇后 |
淑慎・娴妃 | 如懿・青櫻・娴妃 | 輝発那拉氏・鳥拉那拉氏 |
富察容音 | 富察琅嬅 | 富察氏・孝儀純皇后 |
高宁馨 | 高晞月 | 高佳氏・慧賢皇貴妃 |
蘇静好・純妃 | 蘇縁筠・純妃 | 蘇佳氏・純貴妃 |
順嬪 | 寒香見 | 和卓氏・容妃 |
愉貴人 | 珂里叶特·海蘭・海貴人 | 珂里葉特氏・永琪生母 |
陸晩晩 | 陸沐萍 | 陸氏・慶貴妃 |
婉貴人 | 陳婉茵 | 陳氏・婉妃 |
颖貴人 | 巴林·湄若 | 巴林氏・颖貴妃 |
嘉嫔 | 金玉妍・嘉嫔 | 金佳氏・淑嘉皇貴妃 |
納蘭淳雪 | 叶赫那拉·意歓 | 叶赫勒氏・舒妃 |
〈※汀羅調べ〉
♥主要共通登場人物比較・出演者名
№1♥愛新覚羅·弘暦
瓔珞の役名 | 演じた俳優 | 如懿伝の役名 | 演じた俳優 |
愛新覚羅·弘暦 | 聂遠 | 愛新覚羅·弘暦 | 霍建華 |
如懿の弘暦は若い。次々に女性を迎えるのは同じだが如懿の方が激しめ。如懿の弘暦は如懿をとても好きという設定だが瓔珞の弘暦は娴妃にほぼ興味なし。如懿の乾隆帝は頻繁に女性を迎えて気が変わるので若干見ていて腹立たしかったです。瓔珞の方が断然威厳があります。ブツブツが出る病気にかかるのは瓔珞も如懿も同じ。如懿伝の乾隆帝は如懿を2回ぶん殴りますが「そりゃないだろう!」と思わず叫びそうになりました。 |
№2♥エイラク
〈参照〉瓔珞プロデューサー于正氏のinstagramです。エイラクを演じたウー・ジンイェンです。✨
瓔珞の役名 | 演じた俳優 | 如懿伝の役名 | 演じた俳優 |
魏瓔珞 | 吴謹言 | 卫嬿婉・炩貴人 | 李純 |
どちらも宮中の女官から皇后に上り詰める。賢く狡猾であるのは同じだが瓔珞は正義、如懿では腹黒く描かれている。如懿では侍衛の凌云徹と幼なじみという設定で登場する。如懿伝では如懿の敵となる。瓔珞では終始復讐をしている女。如懿では前半かなり激しいいじめにあう。嘉嫔に櫻という名前に改名させられるが皇帝がもとに戻す。生意気で癇に障る女。いじめられいつも馬鹿にされるので成り上がっていこうと決意する。 |
№3♥富察皇后
瓔珞の役名 | 演じた俳優 | 如懿伝の役名 | 演じた俳優 |
富察·容音 | 秦嵐 | 富察·琅嬅 | 董洁 |
いつも真面目に後宮全体を管理しているのは同じだが如懿では悪人。2人の子どもを生むが亡くなる。富察·容音はかなり良い人だけど如懿ではそれはない。瓔珞の皇后の方が断然美しい。如懿では第1話で乾隆帝は皇后に如懿を選んでいるが家族の反対があり富察氏に変更している。如懿の最大の敵となる。今までの悪行を貴妃たちが噂しているのを聞いてしまい誤って海に落ちる。瀕死の状態で皇帝は罪を認めさせる。その直後に死亡。東巡の最中だった。 |
№4♥鳥喇那拉氏(ウラナラ)
〈参照〉如懿を演じた周迅です。大好き!💗
瓔珞の役名 | 演じた俳優 | 如懿伝の役名 | 演じた俳優 |
輝発那拉·淑慎・娴妃 | 佘詩曼 | 鳥拉那拉·如懿・娴妃 | 周迅 |
乾隆帝2番めの皇后となる。如懿は弘暦から好かれ相思相愛。如懿の寝宮はエイラクと同様の延禧宮。瓔珞ではほとんど愛されず最後に黒化。如懿伝では青櫻という名前から如懿に改名する。如懿は物語前半で冷宮に入る。如懿は皇太后から嫌われている。乾隆帝を心から愛しているのは同じ。如懿では若く瓔珞ではなかなかのお年という相違が激しい。静かで控えめであり乾隆帝に良き妻として仕えるのは共通。如懿は最後に病死し乾隆帝と壮絶な夫婦喧嘩を繰り広げる。 |
№5♥愉貴人
瓔珞の役名 | 演じた俳優 | 如懿伝の役名 | 演じた俳優 |
愉貴人 | 練練 | 珂里叶特·海蘭・海貴人・愉貴妃 | 張钧甯 |
後宮でいじめられるのはどちらも同じ。永琪生母。如懿の海貴人は如懿の親友で最後まで一緒にいる仲良しという設定。瓔珞では息子の永琪を育てきれず瓔珞に託し宮中を去る悲しい母親。最初は後宮でいじめられるが皇帝の寵愛を受け子どもを生むのは同じ。最初はいじめられ泣き虫だったのに子を産みどんどん強い母親に成長していく。冷宮に送られた如懿に会いに行く雨の日のシーンで号泣しました。如懿伝では実は裏切るキャラなんじゃないかと疑ったけど裏切らない。 |
№6♥高貴妃
瓔珞の役名 | 演じた俳優 | 如懿伝の役名 | 演じた俳優 |
高貴妃 | 谭卓 | 高晞月 | 童瑶 |
瓔珞では演劇好きだが如懿では琵琶が好き。どちらも高慢な態度で意地悪。皇帝の寵愛を受けるが子どもがいないのは同じ。如懿では皇后から結婚式に渡された腕輪のせいで妊娠しなかった。瓔珞では怪我を負い余命わずかとなったところで首を吊り自殺。瓔珞の高貴妃の方が断然貫禄&美しさを感じます!皇帝の寵愛を受け実家の高家のために黒化するのは同じ。如懿では皇后と手を結んでいる。チャン・ツィイーに激似。如懿では病弱キャラで病死。 |
№7♥嘉嬪
瓔珞の役名 | 演じた俳優 | 如懿伝の役名 | 演じた俳優 |
嘉嬪 | 潘時七 | 金玉妍・嘉嬪 | 辛芷蕾 |
汀羅が瓔珞の潘时七推しのためか断然瓔珞の方が美しい。如懿では最初から悪として描かれる。他の貴妃を死産に追いやり自分は無事に子どもを産む。瓔珞では自殺と見せかけて娴妃が殺害。如懿では発狂し自殺。最悪な結末を迎えるのは同じ。瓔珞でも如懿でも子を生んで母となる。如懿最大の悪人。皇后の死後も悪事を企む。 |
№8♥純妃
瓔珞の役名 | 演じた俳優 | 如懿伝の役名 | 演じた俳優 |
蘇静好・純妃 | 王媛可 | 蘇緑筠・純妃・純貴妃 | 胡可 |
如懿の純妃は善良で如懿が冷宮へ追放となった後、宮中で海貴人を助ける。瓔珞でも最初はまともな感じで娴妃を助けているが瓔珞と対立していき黒化する。如懿の純妃は年齢が高めに見えます。如懿では乾隆帝の子どもを育てる良い母。永璋を育てるが太子の道が閉ざされる。 |
№9♥慶貴人
瓔珞の役名 | 演じた俳優 | 如懿伝の役名 | 演じた俳優 |
陸晚晚 | 李若宁 | 陸沐萍・慶貴人 | 于子洋 |
瓔珞ではほとんど登場しない役柄で納蘭と一緒にいることが多い。瓔珞では善良な性格で度々瓔珞を助けている。如懿の陸氏は唐伝に出演していた于子洋が演じた。如懿でも前半はほとんど登場しない。42話以降で登場。 |
№10♥舒妃
瓔珞の役名 | 演じた俳優 | 如懿伝の役名 | 演じた俳優 |
納蘭淳雪・舒妃 | 李春嫒 | 叶赫那拉·意欢・舒妃 | 陳昊宇 |
ふたつのドラマの共通点がない。全く違う描かれ方をしている人物。瓔珞ではなんだかんだ最後まで生き残り意地悪な小娘のような役柄だが如懿では皇太后の手先となる。賢く物静かな娘。如懿では前半ほぼ登場せず34話から登場。寵愛を受け子を生むが亡くなり絶望して火をつけ自殺。 |
№11♥容妃
瓔珞の役名 | 演じた俳優 | 如懿伝の役名 | 演じた俳優 |
順嬪 | 張嘉倪 | 寒香見・容貴人、容嬪、容妃 | 李沁 |
乾隆帝後期の妃として後半に登場する。瓔珞の順嬪が断然美しい。容姿が美しく後宮に入りたくなかったのはどちらも同じ設定。瓔珞ではかなりセクシー系で若干サイコな役だけど如懿では冷たい性格。どちらも伝説の「香妃」がモデルとされいる。如懿伝の李沁は特別出演。如懿伝の方が史実に忠実に描かれており瓔珞ではわかりにくく曖昧。 |
№12♥李玉
瓔珞の役名 | 演じた俳優 | 如懿伝の役名 | 演じた俳優 |
李玉 | 刘恩尚 | 李玉 | 黄宥明 |
瓔珞でも如懿伝でも乾隆帝の側近として登場する太監。如懿の李玉は若くて善良であり度々如懿に協力する。瓔珞では太っており意地悪。如懿では最初は王鉄が権力をふるい李玉を排除しようとするが王鉄失脚の後に李玉が主に登場するようになる。 |
№13♥阿箬(アールオ)
瓔珞の役名 | 演じた俳優 | 如懿伝の役名 | 演じた俳優 |
なし | なし | 索绰伦·阿箬 | 曾一萱 |
瓔珞では登場しない人物。如懿の侍女であったが盛大に裏切り貴妃となる。この裏切りで如懿は冷宮に送られる。最初はとても寵愛されるが後半は冷遇される。罪を認め毒を飲まされ口が聞けなくなった後冷宮で首を吊って自殺。等級は以下のように激しめに変わっている。最後は庶民。鳥拉那拉府邸侍女→宝親王側福晋侍女→娴妃侍女→御前侍女→慎常在→慎貴人→慎嫔→庶人 |
№14♥白蕊姬
瓔珞の役名 | 演じた俳優 | 如懿伝の役名 | 演じた俳優 |
なし | なし | 白蕊姬・玫貴人 | 何泓姗 |
琵琶の奏者であり乾隆帝に見初められ後宮へ入る。乾隆帝が二度見したのが爆笑の汀羅。最初から貴妃に成り上がろうとしている。皇后と高貴妃の陰謀により子どもが死産となる。(殺害?)当初犯人はウラナラだとされていたため激しく憎む。その後も復讐を企む。安達ゆみに見えてしょうがない汀羅。皇太后に利用され自殺。以前も自殺未遂を犯している。如懿の前で毒を飲んで自殺。玫答応→玫常在→玫貴人→玫嫔 |
♥鳥拉那拉が描かれた有名3作品
〈参照〉百度百科「背徳と貴婦人」:https://baike.baidu.com/item/%E7%94%BB%E6%A1%86%E9%87%8C%E7
%9A%84%E5%A5%B3%E4%BA%BA/7683650?fr=aladdin
乾隆帝の最初の皇后「孝賢純皇后・富察氏」ですが瓔珞ではとても美しく常に公平で優しい皇后なのですが、如懿伝では他の貴妃を陥れる悪として描かれています。しかし後宮にいる数多くの女性を束ねて管理していくのは同じで両作品ともに後宮の管理に心血を注いでいます。
高貴妃は瓔珞でも如懿でも気が強く高慢な態度で誰に対しても意地悪です。瓔珞では毒死で如懿伝では病死します。永琪の生母である愉貴人はどちらの作品でもいじめられています。「孝賢純皇后・富察氏」は最初の皇后であったにも関わらずこの人物が主人公となった作品はあまり目にしたことはない気がします。
反対に地味で不幸な印象のある2番めの皇后「鳥拉那拉(ウラナラ)」をテーマとした作品はよく見る気がするんですよ。瓔珞でも重要な役柄で登場するのはもちろん、如懿伝では主役。ファン・ビンビン主演映画「背徳と貴婦人」でも主人公として描かれています。
「鳥拉那拉」は如懿伝では如懿、瓔珞では娴妃ですがこれは全く違う描かれ方をしているので驚きです。瓔珞の娴妃はほぼ最初から最後まで皇帝から愛されている様子がありませんが如懿伝では幼なじみであり相思相愛です。
鳥拉那拉は瓔珞でも背徳と貴婦人でも自ら髪を切るシーンがあります。髪を切ることは皇帝の死後のみ許された行為でこれを皇帝がまだ生きている間にするということは反逆です。「背徳と貴婦人」では最後に発狂するのですが、歴史上でも実際に髪を切ったとされており鳥拉那拉は気が狂ったと乾隆帝が言ったという記述が遺されています。
♥瓔珞が描かれた有名3作品
〈参照〉百度百科「還珠格格(1998年公開)」:https://baike.baidu.com/item/%E8%BF%98%E7%8F%A0%
E6%A0%BC%E6%A0%BC/10120766?fr=aladdin
瓔珞は孝儀純皇后をモデルとした架空の人物ですがこの人物はドラマ「如懿伝」にも登場します。ドラマ瓔珞では常に悪に立ち向かう正義そのもので最終的に高い地位に就きますが、如懿伝ではあまり誠実ではない反逆の女として描かれています。
どちらも実家が貧しく宮中の女官から皇后にまで上り詰めるという背景は同じですが、瓔珞は復讐をすることが目的なので物語は大きく違っています。賢く狡猾であり部分は共通していますが、如懿伝の「卫嬿婉」は最初から上を目指す野心家・悪人で最後に成敗されます。
またファン・ビンビンが清装で出演したことで有名な台湾ドラマ「還珠格格(1998年公開)」にもこの人物は登場します。還珠格格も清朝乾隆帝の時代を描いたドラマで有名ですが令妃(瓔珞)はとても善良な女性です。
瓔珞、如懿伝、還珠格格と3作品に登場する孝儀純皇后ですが、トータルして正直で誠実というよりは賢く狡猾な部分があり世渡り上手である姿が描かれていると思います。実際はどんな女性だったのでしょうか。
♥まとめ
ドラマ瓔珞は2018年の7月に中国で公開され如懿伝は2018年の8月に公開されました。ほぼ同時なのですが如懿伝の方が先に撮影が開始されていましたが、公開は瓔珞の方が先でした。これはやはり制作費や壮大さが差なのではないかと思い如懿伝の方がスケールはかなりデカイです。
ほぼ同じ時期に似たようなコンセプトのドラマが公開されるなんて日本では考えられないのですが、そのぐらい中国の古装ドラマは熾烈を極めています。(汗)現在日本でも公開されている「剣王朝」も似たような作品が他にも同時に公開されており話題となりました。
清朝乾隆帝はとても華やかな時代で見ているだけでも美しいと感じるし、とにかく女性が多く紫禁城に存在していたのでドラマの題材とするのにふさわしいです。後宮モノ大好きな汀羅なので今後もたくさんの素晴らしい作品が公開されることを期待しています!