【如懿伝(にょいでん)】冷宮は本当に紫禁城にあるの?地獄のような冷宮の生活
みなさま おはようございます。
2021年お正月は中国ドラマ「如懿伝(にょいでん)」について語っている汀羅なのですが、正月早々テーマが「冷宮(ランゴン)」って一体どうしたものかと思う部分もありますが語っていきたいと思います!(笑)
如懿伝では陰謀に巻き込まれ如懿は3年間も冷宮に入れられてしまいます。この冷宮がどのような場所であるのかというのはドラマの中で確認できますし、如懿伝だけでなく古装ドラマには度々登場する場所です。
紫禁城にマジで冷宮は存在するのか?🤔
紫禁城には長春宮や儲秀宮などドラマでも登場する後宮の寝宮は実在しているのですが「冷宮」という場所は本当に存在しているのでしょうか。冷宮での生活なども含め中国で一般的に言われていることを元に解説していきたいと思います。それでは一緒に見ていきましょう~!♥
№1♥紫禁城内に「冷宮」という宮殿はない
〈参考〉実際に汀羅が北京の紫禁城で撮影した画像です!
后妃が軟禁される場所の総称が「冷宮」
紫禁城は世界最大規模の大きさを誇る建築物で敷地内には70以上の宮殿、9000以上の家屋が存在しています。ですがこの紫禁城の中に「冷宮(ランゴン)」という名前の宮殿は存在していません。
冷宮とはひとつの宮殿の呼称ではなく「皇帝の寵愛を失ったり罪を犯した后妃が軟禁される場所」の総称です。紫禁城のエリア内でも住みにくい荒れ果てたスペースで家屋は古く老朽化している場所を冷宮として使用しました。
紫禁城の公開されていない場所
ラストエンペラー「愛新覚羅溥儀」の回想では紫禁城の家屋の修理には莫大な費用がかかるため放置されている場所があるということが知られています。冷宮は紫禁城の中でも人がいない忘れられたような場所にあるためいろいろな噂があるようです。
紫禁城は現在「故宮博物館」として見学可能なのですが公開されていない場所もたくさんあります。その中の一部に冷宮も含まれておりオバケが出るからではなく、特に見るような装飾もなく荒れ果て危険もあるため公開されていないということです。
№2♥冷宮として有名な2つの場所
王恭妃が10年間幽閉された「景阳宮」
歴史の中で冷宮として使用された有名な場所があります。ひとつは明朝第十三第皇帝朱翊钧の妃である王恭妃が10年間幽閉された「景阳宮」で、王恭妃は子どもに会うことも許されず悲惨な最後を遂げました。
井戸に落とされる前に珍妃が幽閉された「北三所」
もうひとつは光緒帝の悲しい妃として有名な珍妃が幽閉された「北三所」です。紫禁城には珍妃が投げ込まれたとされる「珍妃の井戸」が有名ですが珍妃が殺される前に暮らしていた冷宮です。
みなさまは田中裕子主演のNHKドラマ「蒼穹の昴(そうきゅうのすばる)」をご覧になったでしょうか。光緒帝、西太后、珍妃の複雑な関係はこのドラマに描かれていますのでおすすめです!
№3♥地獄のような冷宮の生活
華やかな後宮生活から一気に転落
中国古装ドラマでは後宮の悲しい女性の一生を描いた物語が多いのですが、封建社会の中で一旦皇帝の后妃となると別の人との結婚は許されず一生紫禁城から出ることはできなくなります。一切の自由はありません。
皇帝から寵愛されない場合にはひとり孤独に紫禁城の中で亡くなる運命です。罪を犯し皇帝から死を賜る場合もありその際に使用されるのも冷宮です。ドラマ如懿伝では冷宮での生活の様子が細かく描かれています。
生活環境が悪く病気にかかることも
冷宮へ送られる后妃は古い貧しい服に着替え髪飾りもできません。人と会うことは許されず身分の低い太監が食事を運んで来るだけですが、この食事も小さな窓から受け取り門には鍵がかけられています。食事はもらえるので餓死することはないようです。
如懿は冷宮で病気になってしまいますがこれもリアルな話で冷宮は日当たりの悪い湿気の多い辺鄙な場所にあり、入浴もできず食事も粗末で病気にかかることも多かったようです。冷宮は自殺や拷問もある場所なので想像すると本当に怖いです!