【瓔珞・如懿伝】俳優本人の声じゃない?!中国ドラマ音声が「配音」の理由
みなさま こんばんは。
中国ドラマ迷のみなさまはご存知かと思うのですが、視聴している華流映画やドラマは現場の俳優のセリフ音声を録音したものではなく、撮影後に音声をつける「アフレコ」となっています。これは大陸だけでなく香港・台湾も同様で、音声は必ずしも俳優本人の声ではありません。
中国映画やドラマはなぜ「配音(ペイイン)」なの🤷♀️❔
中国ではこれが当たり前なので特に疑問に思いませんが、日本人の感覚からするとあり得ない!作品によって声が違っててビビる!セリフも演技の一部じゃないですか!といろいろな感情が湧いてきます。なぜ配音するのか中国で一般的に言われている理由をまとめていきたいと思います。レツゴ!♥
♥本人の声じゃない?!中国ドラマの音声は「配音」
〈参照〉百度百科:https://baike.baidu.com/item/%E5%BB%B6%E7%A6%A7%E6%94%BB%E7%95%A5/20481391
自分で自分の声を「配音」する場合もあり
こちらの画像をご覧いただきたいのですが、ドラマ瓔珞のキャスト一覧です。名前の下に「配音」とあります。富察皇后を演じた秦嵐、乾隆帝のニエ・ユエン、高貴妃を演じた譚卓は配音も本人です。最近はこのパターンも多く「自分で自分の声を配音」しています。
瓔珞を演じたウー・ジンイェン、富察富恒を演じたシュー・カイ、娴妃のカーメイン・シェーなどは別の方が配音しているので音声はご本人の声ではありません。今回例としてドラマ瓔珞をピックアップしましたが基本中国ドラマは配音で、キャスト一覧ではこのように俳優名と配音俳優(声優)の両方の名前が記載されます。
配音俳優は日本の「声優」と同じ?
配音俳優は俳優同様にひとつの職業としての地位があり、標準の発音であることや表現力、声を変えられることなど高い技術や訓練が必要です。日本だと「声優」でありアニメや外国語の日本語吹き替えという感じですが、中国ではまんま中国人の実写の吹き替えを行います。
♥華流映画・ドラマが配音である3つの理由
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〈参照〉エイラクの声は声優の声です!ドラマによって声が違うよ~
№1♥俳優のセリフ・声質・なまりの問題
俳優がセリフを覚えられない、セリフを後から変更・編集した場合などのために配音。役柄や全体のバランスでその俳優の本当の声が適していない場合もある。中国にはたくさんの地方のなまりや発音の癖「口音(コウイン)」がありセリフ音声を標準の発音に統一するため。この理由はとても良く理解できます!
№2♥制作費削減・撮影期間短縮のため
現場の音声を使用しないことで都合良く制作できるようになる。ドラマ撮影では1日でも短縮することができれば経費を削減することができます。できるだけ時間をかけずにスピーディーに撮影したいのが制作陣の願い。現場の音声を録音して使用しないことにより撮影時間を短縮することができ、経費削減できます。
№3♥撮影現場の音声録音が困難な環境
日本のドラマ撮影で「本番なので音出さないで下さい~!」という場面を見たことがあるのですが、中国では現場の騒音を抑えることは不可能という判断でそのオリジナル音声は録音せずに配音します。他にも撮影現場のセットや美術が様々なためリアルな音が出ないという問題があり音を変えるために配音しています。
♥配音のメリット・デメリット
汀羅は中国ドラマが配音であることでその世界観や完成度がより高くなっていると思います。中国ドラマはクランクアップ後に編集・配音され、これが物語を完璧なものに仕上げていく必須過程だと思います。あまりデメリットを感じたとこはありませんが、たまに違う作品で同じ俳優でも全く声が違うのでびっくりすることがあります。
♥まとめ
配音は良い部分もあり悪い部分もありますが、ドラマを見ていて違和感を感じることはあまりなく本当にその本人の声だと思えるので配音でも問題はありません。理由を見ていくと根本的に日本と考え方が違っている気がしますし、中国の国の事情が大きいと思います。華流ドラマは大陸・香港・台湾などたくさんの地域から俳優陣が集結している場合が多いので「標準の発音に統一する」という考え方はとても理解できます。