日本で勉強して初めて知った中国と台湾のビジネス中国語の違い

✎中国語学習


みなさま こんばんは。

昨年春、台湾から日本へ帰国し東京で中国人の先生と一緒にビジネス中国語のレッスンをしている汀羅(@taylor_blogg)です。

汀羅は2014年に台北の国立台湾大学CLDへ語学留学し、その後台湾企業へ現地就職したためきちんとした「ビジネス中国語会話」というものを学ばずいきなり台湾勢に囲まれ台北で会社員生活を始めました。

だから死ぬほど中国語で苦労した、
ちゃんと勉強しないとビジネス会話は身につかない。

その後悔から日本でビジネス中国語の勉強をしています。しかも中国人の先生なので大陸中国語!そこで汀羅が感じた台湾と中国となんか全然ノリが違ってる、ビジネス中国語会話について語ります。

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@都内某所

♥「ビジネス中国語会話」を徹底的にやるマンツーマンレッスン

東京での中国語教室&先生探しが非常に非常に難航しました。その一番の理由は日本で中国語を勉強しようと思うとホントに金がかかりすぎるから!(泣)それで汀羅は自宅から通いやすい場所でチケット制の個人でやっている中国語教室を選びました。

汀羅の希望は最初から「ビジネス会話」の一本です。中国語学習は「日常会話」「検定試験」「ビジネス会話」と目標がどれなのかピンポイントで狙っていかないと的外れで余計な時間がかかります。だから最初からビジネス会話を学ぶことができる先生を探しました。

♥汀羅の中国語は「南方なまり」で、もはや標準ではなかった。

汀羅がレッスンを受けているのは中国南京人の張老師。汀羅の中国語を張老師は理解できるし、汀羅も張老師の中国語を聞き取れるのですが汀羅が全く予想打にしていなかった意外なひと言からレッスンが始まった。

汀羅さんは南の言い回し(広州・台湾など)ですね、
標準の発音を勉強しましょう!

汀羅は常々、台湾女子の会話が可愛いのでこのような中国語を話したいと思っていたし自分は台北で中国語を学んだのですっかり台湾の言い回しや表現や発音になっていたんです。自分では全く気が付かないうちにね。

どっちが良いとか悪いとかはないよ、「標準語」と言っても北京では北京語が標準だろうけど台湾では台湾の発音が「標準語」って解釈なんだろうしさ。

♥ビジネス中国語会話の勉強が必要だと気がついた瞬間。

これは汀羅が台北で初めて就職した台湾企業から渡された中国語の電話応対のマニュアル。自分でいろいろ書き込んだりしててかなりリアルで生々しいな。(笑)だって必死だったからね!

日常会話ができれば中国語で仕事できるだろうって考えは甘い。これらの中国語、汀羅は台湾大学時代に一度も使ったことがない言葉ばかりです。まずはこんな初歩で躓くわけです、電話の一本取るのも死にそうになるわけ。

♥台湾はビジネスの場でもかなりラフな中国語会話。

台湾では電話の最後は必ずバイバイ~とかって仕事でも言う。これは失礼じゃない、むしろ親しみを感じて台北では好感触だった。もちろん先ほどのマニュアルのような丁寧な言い回しもするけれど今思えばかなりラフ。この話を張老師に話してみたら

バイバイ…ですか?それは絶対にないです。

「您先挂电话吧,再见!(どうぞ、先に電話をお切りください。)」て、よく使いますよ。と張老師…汀羅こんな丁寧な表現、初めて聞いたわ!

ですよね~やっぱそうなんですよね~(汗)台湾はやっぱり南の南方のあの明るいのんびりおおらか部分が、かなり中国語に見え隠れしている。大陸中国語に比べたら喋るスピードも遅い。汀羅が良く言う「好啊~」「對啊~」は完璧台北で身に着いたものでこれを連発するたびに「汀羅さん、本当に台湾人ね!」と張老師は言っている。

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♥汀羅がまとめた最低限覚えたいビジネス会話中国編

これらは本当に基礎の基礎で今まで台北できちんとビジネス会話を学べなかったので、そして特に電話の中国語会話に死ぬほど苦戦しまくったので日本で汀羅がまとめたものです。これらは簡単なので丸暗記。

台湾企業では「請問,您需要甚麼服務?(ご用件は何でしょうか。)」だったのが大陸ビジネス会話だと「您能把要办的是告诉我吗?(よろしければ内容をお伺いできますでしょうか。)」となりました。

中国語には日本語のようなすっげー難しい丁寧な表現はないのですが、それでもより丁寧に、日本語の敬語や丁寧語に近い中国語の表現です。台湾では「謝謝」に対し、「不會不會!」だったのが大陸では「不客气!」になるわけです。そもそもこの「不會不會!」、

それ、何の意味ですか?by張老師

って中国人には通じてねーーーーーーーーーーー

汀羅も北京で絶対的に「不客气」以外聞いたことないんだよ、実は。「不會不會!」って台湾では当たり前だけどそれは「そんなことないよ~大丈夫~」みたいな台湾ノリでやはり 「謝謝」 に対しては 「不客气」 。

♥張老師と一緒に選んだビジネス会話教本はこの1冊!

いろいろと他にも悩んだのですがいまのところこの本を片っ端から丸暗記してます。電話対応、受発注業務、クレーム処理、工場案内などの中国語ビジネス会話が学べる一冊。これらは通常の日常会話中国語教本ではまとめて学ぶことはできません。非常に勉強になる良い本です。

♥ビジネス中国語では学ぶ単語も日常会話とは違ってる。

ビジネス会話を勉強しているともちろんたくさんの生詞が出てきます。だけどやっぱり普段使わない言葉ばかりなのでやはりビジネス会話に集中した勉強が必要だなと思ってます。

中国語ゼロの全くの初心者からいきなりビジネス会話は難しいです。例えば「小」という日本語でもよく使う言葉、中国語ではちょっと馬鹿にしたような見下した感もあったり、逆に日本にはない中国語圏のみなさまが喜ぶ表現とかもあたりするのでその辺の中国語的な解釈を時間をかけていっぱい勉強したほうが良い。ある程度中国語初級編をマスターしてからが無難。HSKや中国語検定試験の勉強方法とも違ってます。

♥中国で仕事するのか、台湾で仕事するのか明確な方がよりスムーズ。

中国と台湾では基本的に繁体字と簡体字と文字も違うし、先ほどお話したように「根本的なノリ」が違うので、どの場所で生息してビジネスしていくのか明確だとより的確な自分に必要な中国語を最短ルートで学べると思います。北か南か、大陸か台湾か香港か、狙いを定められたら良いですね!


♥まとめ

中国ビジネス会話は台湾ビジネス会話に比べて、より丁寧で標準な言葉遣いや文章だと思います。台湾では南方の「ノリ」みたいなものがあって、親しみやすくラフ。これが大陸とは違っていると感じました。汀羅はどちらにも対応できるように勉強中。

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