中国ドラマ【君、花海棠の紅にあらず】オープニング主題歌の重要中国語単語を解説!
みなさま こんばんは。
汀羅激ハマりの中国ドラマ「君、花海棠の紅にあらず(原題:鬓辺不是海棠紅)」は于正劇です。于正ドラマと言えば体外于正氏が作詞した神曲主題歌がもれなくついてきます。「君、花海棠の紅にあらず」もオープニング曲が于正作詞、陸虎コラボの神曲です。
ドラマ「君、花海棠の紅にあらず」の主題歌「鬓边不是海棠紅」📣💗
ホント素晴らしいです。ということで今もこの曲をリピートで聞きながら記事を書いているのですが「君、花海棠の紅にあらず」のコンセプトと思える重要な単語がふたつ出てきます。これを知るとドラマがより楽しめます!
※⚠解釈及び解説には汀羅の個人的見解が含まれます。
♥「君、花海棠の紅にあらず」主題歌「鬓辺不是海棠紅」
ドラマ「瓔珞(エイラク)」の主題歌と同じ于正×陸虎
ドラマ「君、花海棠の紅にあらず」のオープニング曲は作詞:于正、作曲・歌:陸虎のお馴染みコラボで「鬓辺不是海棠紅(ビンビェンブーシィハイタンホン)」です。ドラマのコンセプトの京劇風の楽曲で素晴らしい神曲。最後には主演を演じる男性ふたり尹正と黄暁明のセリフも出てきます。
于正のヒットドラマ「瓔珞(エイラク)」の主題歌「雪落下的声音」を歌っているのも陸虎で、今回のドラマ「君、花海棠の紅にあらず」もこの方です!こちらの曲、まるで劇中の商細蕊と程鳳台の掛け合いのようなドラマを見る上でも参考にしたいと思う主題歌です。
ドラマのコンセプトと思えるふたつの言葉「心田と知音」
主題歌「鬓辺不是海棠紅」(※オープニング曲)は汀羅が大好きなジェイ・チョウ様の昔の曲調に似ており、とっても心に響きます。程鳳台の男性的な声と商細蕊の美しい京劇の声と重なり、その言葉もドラマのコンセプトと思えるものが出てくるのでとても気になりました。
「心田xīntián」と「知音zhīyīn」という単語について語りたい!👩🏫
このふたつの中国語単語はパット見とっても簡単で小学生でも書ける漢字です。ですが非常に意味が深くドラマ「君、花海棠の紅にあらず」では重要な意味があります。中国語は便利な言い回しの単語が多く「なんでこんなに絶妙な言葉が日本語にはねーんだ!💨」と思うものがありこの言葉にもそれを感じました。
♥曲の最後「心田xīntián」=あなたへの想い
心田xīntián=心、心意、心根、内心
オープニング曲の最後に「心田xīntián」という言葉が出てきます。日本語字幕では「あなたへの想い」と訳されており素晴らしいと思いました。ドラマ「君、花海棠の紅にあらず」の中国語は他のドラマに比べて解釈がとても難しく汀羅を悩ませることが本当に多かったのですが、日本放送・日本語字幕を見ていてとても良いなと思いました。
中国語にはただの「心xīn」という単語ももちろん存在しています。「心xīn」にも「心(こころ)」という意味がありますが、中国語の「心xīn」の解釈は心臓、精神、気持ち、中心、真ん中などの意味が含まれます。「心田xīntián」と「心xīn」は似ているようで違う。「心田xīntián」の方がより強い根深い心の奥の感情や信念、本音を感じます。
商細蕊と程鳳台の性別を超えた深い愛
主題歌「鬓辺不是海棠紅」の最後に「你我這世 這世的縁 都在眉間 心田」と出てきますがこれは商細蕊と程鳳台が惹かれ合う関係を表していると思っています。その感情はこの文章を見る限り本音でありとても強い感情です。ドラマでは家族や兄弟のような仲のふたりですが、原作小説では愛し合っています。その強い想いが「心田xīntián」と表現されています。中国語の詩は本当に美しく素晴らしいです!💎
♥ふたりのセリフ「知音zhīyīn」の意味とは?
「知音zhīyīn」=知己、同志、自分の才能を認める人
「知音zhīyīn」という単語も解釈が深すぎます!オープニング曲の最後に商細蕊と程鳳台のとても重要なセリフが流れます。「商細蕊:你知道甚麼是知音嗎」「程鳳台:我知道,我一直在聽」と言っているのですがこれもドラマのコンセプトのひとつだと汀羅は思っています。
「知音zhīyīn」には友達や親友という意味も含まれますが「朋友péngyǒu」とは大分解釈が違います。「知音zhīyīn」は春秋時代の古代の詩「伯牙善鼓琴,知音一子期」が語源です。琴の音を聞けば彼の真意がわかったという内容でふたりは朋友よりももっと深い関係であり、相手の才能をよく理解していたという意味が含まれます。
程鳳台が自分の才能を認めてくれて嬉しかった商細蕊
程鳳台は妻も子供もいる男性でありけして男性を異性として見る傾向があった人ではありません。ですがどんどん商細蕊に惹かれていきますが、これは自分の母親が京劇を演じていたことに重ねている部分もあるし性別を超えて商細蕊を美しく素晴らしいと感じたからだと思います。商細蕊は京劇しかできない人間で子供のようであり、程鳳台が自分の才能を認めてくれた事が素直に嬉しく大切な存在とします。
商細蕊:「你知道甚麼是知音嗎」知音が何なのかわかっているの?
♥汀羅の深い解釈:僕のことを本当に理解しているの?
程鳳台:「我知道,我一直在聽」わかっているよ、ずっと君の歌を聞いている。
♥汀羅の深い解釈:理解しているよ、ずっと君を愛している。
日本語放送版の字幕とはちょっと違うんですが、汀羅はこのセリフをこう解釈しています。程鳳台の「我知道,我一直在聽」という言葉には「ずっと君のそばにいるよ。」という意味にも聞こえます。ですが最終回でふたりは別々の道を歩むためそんな意味でも感慨深いセリフです。
「知音」は琴の音色についての詩が語源で、だから程鳳台は「在聽」と答えたのだと思います。程鳳台は商細蕊を恋愛対象として見ていると汀羅は考えていますが、商細蕊の感情はそれと少し違って「自分の才能をとてもよく理解してくれる大切な人」と見ていると思います。
♥まとめ
ドラマ「君、花海棠の紅にあらず」のオープニング曲は作詞:于正、作曲・歌:陸虎のお馴染みコラボで「鬓辺不是海棠紅(ビンビェンブーシィハイタンホン)」です。コンセプトと思える言葉「心田xīntián」と「知音zhīyīn」を解説しました。この言葉の意味を知るとドラマをより深く理解でき楽しめると思います。
やはり「君、花海棠の紅にあらず」は終始ふたりの男性、商細蕊と程鳳台の微妙な関係性がチラつきます。ふたりの愛情は一体どんなものなのか、どのような感情を秘めているのかを考察しながら視聴するのも楽しいドラマです!